素材選び
シールの素材について
シールの素材は大きく分けると「紙素材」タイプと「フィルム素材」タイプになります。
それぞれに特徴・特性がありますので、用途に応じた素材選びが必要です。
紙基材を使用したラベル 「粘着紙」
特徴
「紙」を基材にした粘着ラベルは、一般的に「粘着紙」と呼ばれています。
特性として、印刷や筆記適正に優れ、コストパフォーマンスが高いので、大量に使用するラベルに多く使われる傾向があります。
代表的な紙基材の種類・特徴
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1.上質紙
最も一般的に使用されているパルプのみで作られた紙。印刷・筆記などの適性があり、多くの用途に用いられています。
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2.コート紙・アート紙
塗工紙という表面に白色塗料をコートした紙で、高級感のあるラベル用途に最適です。
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3.キャストコート紙
グロスとも呼ばれる、コート紙やアート紙をキャストドラムで圧力をかけ平滑性と光沢感を付与した紙。鏡面状に仕上がっているため、最も高級感があります。
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4.ホイル紙
アルミ箔などの金属箔と紙を貼り合わせた紙です。華やかなギフトラベルなどに使用されます。
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5.特殊紙
さまざまな特殊機能を付与した紙。豊富なカラーバリエーションや風合いに特徴のある紙も用意しています。
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6.可変情報用紙
インクジェット・電子写真方式・ダイレクトサーマル・溶融型熱転写などの可変情報に使用される出力紙。バーコード・物流ラベル用から高画質プリンタ対応素材までさまざまな用途に使用されます(詳しくはシール・ラベル・ステッカーの素材をご覧ください)。
フィルム基材を使用したラベル 「粘着フィルム」
特徴
ポリエステルフィルム・ポリプロピレンフィルムなどの「フィルム」を基材にした粘着ラベルは、一般的に「粘着フィルム」と呼ばれています。
フィルム基材によって耐候性や耐薬品性、耐熱性などといった、さまざまな機能性を持つことが出来ます。
代表的なフィルム基材の種類・特徴
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1.ポリエステルフィルム
一般的に「PET(ペット)」と呼ばれ、機械的強度特性、耐熱性、平滑性などに優れており、白や透明タイプ以外に、マット、蒸着、ヘアライン加工、発泡タイプなどがあります。
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2.ポリエチレンフィルム
ポリエチレンフィルム(PE)は、成形しやすいことや入手しやすいことから、幅広い用途で使用されています。耐水性、曲面貼付性などの特性があり、白と透明タイプがあります。
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3.ポリプロピレンフィルム
ポリプロピレン(PP)は、耐水性に優れ、低温燃焼による有毒ガスが発生しない特徴があります。白や透明タイプ以外にも、マットタイプや蒸着タイプなどもあります。
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4.ポリスチレンフィルム
ポリスチレン(PS)は、成形性に優れ日用品などの容器によく使用されるため、同素材のポリスチレンフィルムを基材にしたラベルが用いられることがあります。同質同素材のリサイクルに最適です。
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5.塩化ビニルフィルム
塩ビなどと呼ばれ、一般的に「PVC」と表記されます。耐熱性、耐候性に優れ、太陽光による退色が少ないなどの特徴があります。
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6.合成紙
合成樹脂などを主原料とした紙状シートの総称。紙の特性とプラスチックの特性を併せ持っています。印字特性をはじめ、製品によってさまざまな特性があり、幅広い用途に使用されています。
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7.バイオマスプラスチックフィルム
トウモロコシやサツマイモから得られるデンプンを原料として利用した「ポリ乳酸」のバイオマスプラスチックフィルムです。
代表的な粘着剤の種類
シールを貼り付ける為に必要な「粘着剤」にもさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
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1.永久接着(強粘着)タイプ「アクリル系」
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2.永久接着(強粘着)タイプ「ゴム系」
特徴:
表面が平滑でなく、凹凸があるものに適した粘着剤です。粘着力も強いです。
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3.再剥離(弱粘着)タイプ
特徴:
粘着力が若干弱く、剥がす際に粘着剤が表面に残りにくいので、綺麗に剥がせます。
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4.再貼付タイプ
特徴:
粘着力が弱く、簡単に剥がせて再度貼り付けることが可能です。
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5.テイセイタイプ
特徴:
隠蔽性に優れ、訂正部分を覆い隠す用途で利用されます。
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6.冷蔵食品用タイプ
特徴:
粘着力が強く、低温でも粘着力を保つため、冷蔵食品のラベルなどに利用されます。
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7.セキュリティー対応タイプ
特徴:
個人情報保護ラベルに利用される、一度剥がすと貼り直せないものや、ラベルを剥がすと「開封済」などの文字が現れるものなど、特殊な機能を持つ粘着剤です。
台紙(セパレーター)はシールサイズより大きくなります。
台紙は最低でも+1.5mm(上下左右)大きくなります。
台紙サイズとシールサイズを同じにする場合、「断裁」または「全抜き」の工程が必要になります。
見積りの依頼の際にご相談ください。
透明ファイルに印刷された色は、透けた色(カラーセロハン似)になります。
透明素材に印刷された色は、インクの性質から透けた仕上がり(カラーセロハンのよう)になります。白インクの下地印刷(白引き)により、インクの透けをやわらげることができます。
金、銀素材に印刷された色は、メタリックな色になります。
金、銀素材に印刷された色は、インクの性質からメタリックな色になります。
白インクの下地印刷(白引き)により、メタリックな色になるのを防ぐことができます。
素材の表面が粗い上質紙・クラフト紙・和紙などへの印刷は部分的にかすれてしまいます。
上質紙・クラフト紙・和紙は素材表面が粗いので、印刷された色は部分的にかすれた仕上がりになります。
屋外でのご使用は、耐光インク+サンカットのラミネートをお使いください。
インクは紫外線に弱く、太陽光(紫外線)にさらされると色あせ(色が薄く変色する)してしまいます。屋外や窓際などでのご使用の場合は、紫外線に強いインク(耐光インク)や印刷面へのサンカットのラミネートのご使用をお勧めします。
言葉(イメージ)やデータ上の色は、認識する色に違いがあります。
色のご指定が正しくないと、印刷の仕上がりの色が思っていた色と異なる場合がございます。色の指定は、チップナンバーか刷色の見本をお送りください。
パソコン画面で見る色は、見るパソコンによって違ってきます。
当然印刷した場合には、そのプリンターによっても変わってきます。
特徴:
一般的な粘着剤です。粘着力が強く、基本的に一度貼ったら剥がせません。